地方費道・準地方費道の廃止告示

各表へのリンク

はじめに

  • 現在の国道・道道のルーツともいえる路線が多く、資料的価値が高いため、現行道路法施行以降に廃止された地方費道・準地方費道の名称・起点・終点を公開することにしました。
  • 各路線の詳細については、不明な点が多いことをご承知おきください。
  • 地方費道・準地方費道については、江田沼音さんが意欲的に取り組んでいらっしゃいます。サイト・机上の道を辿るに、調査研究の一端が公開されています。

地方費道・準地方費道とは

  • 北海道には、2種類の道道がありました。
    1. 地方費道は、旧道路法(注)の府県道に相当します。準地方費道は地方費道に次ぐ等級の道路で、北海道特有です。 -1919(大正8)年4月10日公布。1952年(昭和27)年12月5日廃止。
    2. 準地方費道は、1919年11月25日公布の北海道道路令により定められています。
  • 地方費道・準地方費道とも、1号から順に認定しています。つまり、同じ番号の道道が2本あったケースもあり得たわけです。

経過規定

  • 道路法施行法(昭和27年6月10日法律第181号)の第3条で定めています。
  • 新法(現行道路法)施行の日(注)までに、1級または2級国道・都道府県道に指定・認定されなかった都道府県道は、新法の第7条による都道府県道とみなしたのです。-現行道路法の最初の施行日は、1952年12月4日の政令第478号により同年12月5日と定められた。
  • その後の国道・主要地方道の指定を受けて、道道は再編されます。その過程で、旧道路法により認定された地方費道・準地方費道は消えていったといえます。北海道では、1954年と1957年に大がかりな再編を行いました。整理番号を統一する目的もあったろうと考えられます。
  • 最後まで残った路線は、準地方費道76号広尾港線です。詳しくは、1964年5月8日北海道告示をご参照ください。
  • 道路法施行法の条文を掲載します。

(経過規定)

起終点の相違点

表1は札幌停車場線の起終点です。「地名一つ+停車場(港)線」は、ほぼ同様と考えていいでしょう。

表1 道道札幌停車場線の起終点
新旧の別起点終点備考
旧道路法札幌市札幌市札幌停車場データは廃止時。
現道路法札幌市札幌停車場札幌市北1条西4丁目(1級国道5号線交点)現在の終点は一般国道12号交点。

起点と終点の関係が、逆になっています。路線認定の規定が違うからです。旧道路法と現行道路法の規定を表にしました。

表2 旧道路法 第11条による起点と終点の規定
該当号起点終点
1府県庁所在地隣接府県庁所在地
2府県庁所在地府県内郡市役所所在地
3府県庁所在地府県内重要地・重要港・重要停車場
4郡内重要地起点と密接な関係にある重要地・重要港・重要停車場
5郡内重要港起点と密接な関係にある重要地・重要停車場
6郡内重要停車場起点と密接な関係にある重要地・重要港
7数市町村を経由すること。沿線と密接な関係にある重要地・重要港・重要停車場
8重要港・重要停車場起点と密接な関係にある国道・府県道
9地方開発に必要で、将来は1号から8号のいずれかに該当する路線。

表2は以下を参照し作成しました。

表3 北海道道路令 第2条による起点と終点の規定
該当号起点終点
1支庁所在地起点と同じ支庁の市役所所在地、または隣接する支庁・市役所所在地
2支庁所在地起点と同じ支庁管内の町村役場所在地
3支庁所在地起点と同じ支庁管内の重要地・重要港・重要停車場
4支庁管内重要地起点と密接な関係にある重要地・重要港・重要停車場
5支庁管内重要港起点と密接な関係にある重要地・重要停車場
6支庁管内重要停車場起点と密接な関係にある重要地・重要港
7数市町村を経由すること。沿線と密接な関係にある重要地・重要港・重要停車場
8地方開発に必要で、将来は1号から7号のいずれかに該当する路線。

表3は以下を参照し作成しました。

表4 現行道路法 第7条第1項による起点と終点の規定
該当号起点終点
1主要地主要地・主要港・主要停車場・主要な観光地のいずれか
2主要港主要停車場・主要な観光地のいずれか
3主要停車場主要な観光地
4起点を含む市町村を2か所以上経由する。左記の沿線と密接な主要地・主要港・主要停車場のいずれか
5主要地・主要港・主要停車場・主要な観光地のいずれか高速自動車国道(インターチェンジ)・国道・都道府県道のいずれか
6上記(1号から5号まで)に当てはまらない路線。または、地方開発のため特に必要とする路線。

旧道路法・北海道道路令では、第3号・第4号に基づいて認定したのでしょう。現行道路法では第5号に該当します。

実延長が数十メートルから数キロメートルと短い「地名一つ+停車場(港・空港・公園)線」の場合、現行道路法では駅(港・空港・公園)が終点ではなく起点で、国道・道道との交点(分岐点)が終点なのです。「地名一つ+線」(道道では丸駒線留真線新内線など)も同様で、行き止まりや林道交点といった場所が起点です。

クルマを運転する感覚からすると、分かりにくいのかもしれません。