駅跡を通り過ぎて・渡島吉岡停車場線

「停車場」を路線名に含む都道府県道は、原則として駅前が起点または終点です。

鉄道の廃止で駅が消えた場合は、駅跡の前が起終点となります。

ところが、渡島吉岡停車場線は原則を大きく踏み外した路線です。旧JR松前線健在の頃は起点だった駅前が、廃止後は単なる通過点に変わりました。

図1について
  • ズームアウトは、初期画面より1段階まで。
  • 灰色の線は忠実な再現を心がけましたが、正確性・精密性は一切保証いたしません。実際のルートと誤差が生じることをご承知おきください。また、初期画面の範囲内で表示されます。
  • 航空写真の場合、赤色・灰色の線は表示されません。ラベルでは表示されます。

図1・渡島吉岡停車場線の路線図。赤色の線が延長区間。灰色の線は旧松前線。マーカーをクリックすると、該当地点の情報を表示します。 初期画面へ

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国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」より。
写真A・1976年9月12日撮影。渡島吉岡駅は交換可能な有人駅であった。青函トンネル掘削が進んでいたころ。国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」より引用。解像度 400dpi の写真をトリミング。縮尺は1万分1。

松前線廃止から10年後、町道の昇格により、起点が西へ延びました。

渡島吉岡駅の跡地は砕石工場となり、周辺の建造物も、軒並み建て替えられたようです。半円形の建物は日帰り入浴施設「ゆとらぎ館」で、その左には、教員住宅や町営住宅が並んでいます。 図1の航空写真で見る▲

渡島吉岡駅では1982年11月15日まで貨物を取り扱っていました。1942(昭和17)年11月1日の開業時から旧国名の「渡島」を冠していますが、他に「よしおか」という国鉄駅は存在しなかったようです。仙台鉄道に1923年開業・1956年廃止の吉岡駅があり、重複を避けたかもしれません。

青函トンネルの北海道側建設基地でもあり、駅の真向かいに基地の建物があったらしい。

走破の際は、旧駅前が起点でない点に充分ご注意ください。

関連する告示(道道渡島吉岡停車場線)

1998年3月24日北海道告示第410号(道路の区域の変更)
区間変更前後の別敷地の幅員延長国道等との重複区間
松前郡福島町字吉岡280番3地先から
松前郡福島町字吉岡280番3地先まで
15.08m から 15.08m まで37.00m
松前郡福島町字吉岡535番2地先から
松前郡福島町字吉岡280番3地先まで
14.98m から 24.99m まで397.00m
告示注
起点を旧駅前から変更した。現在の起点は踏切があった付近に位置する。

2015年9月下旬・doradounaiさん撮影。終点-起点を往復。

道道渡島吉岡停車場線のデータ
認定日1969(昭和44)年6月18日
起 点松前郡福島町字吉岡535番2地先
終 点松前郡福島町字吉岡23番31地先(一般国道228号交点)
備 考JR松前線は1988(昭和63)年2月1日廃止。渡島吉岡駅も同時に廃止された。起点は、渡島吉岡駅跡から松前寄りの廃線跡上にある。
参考文献
  • 『北海道690駅』(小学館。1983年)