留寿都喜茂別線・終点の謎 後編

町道留産喜茂別線のルーツ

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5万分の1地形図「留寿都」(昭和44年編集)を約1.5倍に拡大。
図1。国道昇格前、尻別川左岸の道路は建設中だった。5万分1地形図「留寿都」(1969年編集)を約1.5倍に拡大。
2万5千分の1地形図「喜茂別」(平成20年更新)を約1.5倍に拡大。
図2。現在の喜茂別町字比羅岡・留産周辺。国道沿いにある神社の記号が比羅夫神社。2万5千分1地形図「喜茂別」(2008年更新)を約1.5倍に拡大。
写真3。現在の道道終点。
写真3。留寿都喜茂別線終点より西望。留産橋を渡ると国道交点。交差する喜茂別町道町道比羅岡1号線も、合わせて改良された。2008年10月11日撮影。撮影地 虻田郡喜茂別町字留産

留寿都喜茂別線の終点が町道交点にある理由を、推察いただけると思います。

町道喜茂別留産線は1960年代まで、倶知安喜茂別線という道道でした。つまり、当初の留寿都喜茂別線終点は道道交点だったのです。

1969年8月発行の『喜茂別町史』に、次の記述があります。

主要道道である倶知安~喜茂別線は(明治40年全通)倶知安~京極間から舗装が進められ、この区間は43年度に完成。喜茂別~京極間は6か所の踏みきりを避ける新道路線設定のため、工事が遅れた。この新路線は、町境界線付近から直線に比羅夫神社付近下に向かい、留産原野から相川に出て、尻別橋付近で国道230号線と接続するものである。これに付随し留産駅裏側には新しく留産橋が設けられ(昭和42年竣工)、新設道路も昭和43年末には相川の旧墓地付近まで竣工、44年度中には230号線と接続するから全線の舗装は45年度中になる予定である。

このほか、一般国道230号交点近くの相川橋が1968年に竣工したと書かれています。

尻別川左岸を通る現国道が開通した正確な時期はハッキリしません。ルート変更に関する告示は今のところ見当たりませんし、開通時期を明記した文献も未発見です。国道昇格当日=1970年4月1日の建設省告示第610号により現ルートを供用開始しているので、1969年の9月から1970年の3月までの半年間に開通した可能性が高いでしょう。

国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」より。
写真D・1967年10月4日撮影。国道現ルートの建設が進んでいる。画面右下端からは未着手のようだ。国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」より引用。解像度 400dpi の写真をトリミング。縮尺は2万分1。
写真4。
写真4。喜茂別町道喜茂別留産線は、一般国道276号の前身である。大型貨物自動車等の通行を規制する理由は定かでない。京極方面を見る。2008年10月11日撮影。撮影地 虻田郡喜茂別町字留産
写真5。
写真5。かつてのメインルートは交通量が多い。地元の人は、国道よりも町道を利用するのではなかろうか。前方は喜茂別方面、雲に隠れているのは尻別岳。2008年10月11日撮影。撮影地 虻田郡喜茂別町字留産

尻別川の右岸を通る道路は、旧国鉄胆振線の喜茂別駅前や役場・商店街の前を経由して一般国道230号交点に達する、いわばメインルートでした。国道昇格に伴う倶知安喜茂別線の廃止後、字留産から喜茂別駅前までは喜茂別町道80号喜茂別留産線へ移管され、残る区間は喜茂別停車場線となりました。町道喜茂別留産線は、北海道の代行工事による整備も実施されています。

一般国道276号交点-町道交点。2013年7月下旬・doradounaiさん撮影。

参考文献
  • 『喜茂別町史』(1969年8月1日発行)
  • 『新喜茂別町史 下巻』(1997年3月発行)
走行記事