移りゆく要衝・網走 後編

中園網走停車場線と大観山公園線の終点

図1について
  • ズームアウトは、初期画面より3段階まで。

図1・網走市中心部の地図。赤色と紫色の線は一般国道244号の旧ルート、青色は道道網走停車場線の旧ルート、緑色は道道中園網走停車場線の旧ルート、茶色は道道大観山公園線の旧ルート。マーカーをクリックすると、該当地点の情報を表示します。 広域表示初期画面へ

中園網走停車場線と本通

道道中園網走停車場線の告示

中園網走停車場線の一般国道244号交点が、1971年に南4条東2丁目から南6条東2丁目へ移動したと先に書いた。当時のルートは、桂町(かつらまち)から網走神社の近くを通っていた。

現在の本通経由に変わった経緯は未調査である。本稿では該当の告示を掲載するにとどめる。

1977年3月31日北海道告示第846号(道路の区域の変更及び供用の開始)
区間変更前後の別敷地の幅員延長国道等との重複区間
網走市桂町167番地先から
網走市南6条東2丁目9番地先(一般国道244号交点)まで
10.90m から 21.00m まで1,439.62m一般国道244号重複 L = 9.09m
網走市桂町74番地先から
網走市南6条東3丁目7番1地先(一般国道244号交点)まで
14.54m から 39.00m まで1,522.80m一般国道244号重複 L = 9.09m
網走市南6条東3丁目7番1地先から
網走市南6条東2丁目10番2地先
18.18m から 18.18m まで191.20m一般国道244号重複 L = 191.20m
告示注
  • 前が旧ルート、後2つが本通経由。
  • 現在の本通は、市道東4丁目通線・道道中園網走停車場線・市道つくしヶ丘本通線の3路線に分割されている。
  • 旧ルートは市道2路線に移管され、南6条-南8条は東2丁目中通線、南8条東2丁目-桂町5丁目は桂ヶ岡線となった。沿線の網走小学校前に設置されている桂ヶ岡歩道橋は、市道移管後の1983年完成である。
  • 桂町は1985年6月1日より、大部分が1丁目~5丁目に分割された。
  • 桂町2丁目と台町1丁目の境界付近に、JR釧網本線の桂台駅が設置されている。

中園網走停車場線の終点

路線名に「網走停車場線」が入っているように、終点はJR網走駅前だ。ところが2017年4月1日現在の『道路現況調書』によると、重用延長は 18m となっていて、起点の小清水女満別線交点と一般国道244号交点の重複部分しか計算していない。実際の重用延長は1,780m余りある。終点までの重複区間を記載した告示も存在する。

道道中園網走停車場線の告示

1987年4月27日北海道告示第671号(道路の区域の決定)
区間敷地の幅員延長国道等との重複区間
網走市南6条東2丁目10番2地先から
網走市新町2丁目74番7地先(一般国道39号交点)まで
14.54m から 26.80m まで1,573.65m一般国道244号重複 L = 319.97m
一般国道39号重複 L = 136.50m
道道網走停車場線重複 L = 1,104.28m
一般国道39号重複 L = 13.00m
告示注
  • 認定から実に22年後の告示である。
  • のちの告示▼では、重用延長や終点の地番に違いがみられる。

釧網本線高架化と山下通線

南6条で一般国道244号と接続する道道に大観山公園線がある。国道交点は認定時から西1丁目で一貫しているが、接続する方向に変化がみられる。当初の南6条通経由から、釧網本線高架化を機に山下通線経由となった。

道道大観山公園線の告示

1979年5月23日北海道告示第1698号(道路の区域の変更)
区間変更前後の別敷地の幅員延長国道等との重複区間
網走市字天都山251番地先(網走市保安林55林班86小班)から
網走市南6条西1丁目8番1地先(一般国道244号交点)まで
前111.00m から 24.50m まで623.12m一般国道244号重複 L = 7.20m
同上後111.00m から 24.50m まで623.12m一般国道244号重複 L = 7.20m
同上後214.54m から 33.70m まで720.59m一般国道244号重複 L = 9.09m
告示注
  • 1の区域が旧ルート、2の区域が現ルート。
  • 「網走市総合年表」によれば、1979年6月16日に「網走土木現業所による国鉄釧網線の高架橋工事決まる(来年度着工、56年度完成予定)」とある。
  • 実際は着工が2年遅れ、完成は3年遅れの1984年11月だった。
1987年12月3日北海道告示第1952号(道路の区域の変更及び供用の開始)
区間変更前後の別敷地の幅員延長国道等との重複区間
網走市字天都山26番8地先から
網走市南4条西1丁目8番2地先まで
前114.54m から 47.00m まで1,361.78m一般国道244号重複 L = 136.29m 
道道中園網走停車場線重複 L = 42.00m
同上前214.54m から 47.00m まで1,367.58m一般国道244号重複 L = 138.18m 
道道中園網走停車場線重複 L = 545.80m
同上後214.54m から 72.12m まで1,314.58m一般国道244号重複 L = 138.18m 
道道中園網走停車場線重複 L = 545.80m
告示注
  • 釧網本線高架化は踏切の解消と同時に、立体交差で山下通線を整備する事業である。
  • 南8条西3丁目から新町3丁目にかけて、 500m 余りが新設された。
  • 高架下部分の舗装工事は1985年度から始まっている。
  • 旧ルートは市道南6条通線へ移管された。
国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」より。
写真E・1977年10月12日撮影。釧網本線・網走-桂台は踏切が多く、交通のネックであった。国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」より引用。解像度 400dpi の写真をトリミングし、50%に縮小。縮尺は1万分1。
国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」より。
写真F・1984年5月23日撮影。釧網本線高架工事が進行中。国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」より引用。解像度 400dpi の写真をトリミング。縮尺は2万分1。

山下通線は1968年11月7日に都市計画道路となり、数度の線形・幅員・起点の変更を経て、現在の形になったのは1987年9月10日である。大曲2丁目を起点に一般国道39号・JR石北本線と立体交差、JR線の南側を東へ向かい、南8条東7丁目までの4,490mで幅員は 16m 。1987年より、南8条東3丁目から西へ約 900m (一部は大観山公園線と重複)と、大曲2丁目の 660m 余りが中園網走停車場線に昇格し、整備が進められた。

道道中園網走停車場線の告示

1995年10月31日北海道告示第1657号(道路の区域の変更)
区間変更前後の別敷地の幅員延長国道等との重複区間
網走市南10条東3丁目6番1地先から
網走市新町2丁目74番14地先(一般国道39号交点)まで
前114.54m から 27.66m まで2,027.90m一般国道244号重複 L = 519.85m
一般国道39号重複 L = 139.78m
道道網走停車場線重複 L = 1,103.75m
一般国道39号重複 L = 12.82m
網走市南10条東3丁目6番1地先から
網走市字天都山6番1まで
前216.00m から 34.00m まで1,121.90m
網走市南10条東3丁目6番1地先から
網走市新町2丁目74番14地先(一般国道39号交点)まで
後114.54m から 27.66m まで2,027.90m一般国道244号重複 L = 519.85m
一般国道39号重複 L = 139.78m
道道網走停車場線重複 L = 1,103.75m
一般国道39号重複 L = 12.82m
告示注
  • 前2の区域は山下通線で、市道へ移管された。大曲2丁目の区間は1992年に移管されている。
国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」より。
写真G・1984年5月23日撮影、廃止直後の浜網走貨物駅。湧網線大曲仮乗降場も見える。山下通線の大曲2丁目へのルートは、湧網線廃止後に整備された。国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」より引用。解像度 400dpi の写真をトリミング。縮尺は2万分1。

さて、1987年12月3日北海道告示第1952号▲を見て気づいた点はないだろうか。区間が今なお終点である南4条西1丁目までで、一般国道244号との重用延長がある。しかしながら、2017年4月1日現在の『道路現況調書』によると、大観山公園線の重用延長は 41m となっていて、国道交点部分しか算入されていないようだ。

そもそも、終点が南4条西1丁目・図1▲のA地点で、南6条西1丁目のH地点でないのは何故か。

認定された1970年の時点で、一般国道244号が南4条経由だったこともある。間もなく南6条経由に変更されるも、大観山公園線の終点は歩調を合わせなかった。というより、合わせられなかった。244号交点は終点にできないのだ。現在も変わらない、認定時の起終点を再掲して本稿を終わりたい。

1970年3月31日北海道告示第672号(道道の路線の認定)
整理番号路線名起点終点重要な経過地道路法該当号
683大観山公園線網走市大観山網走市(一般国道39号線交点)5
参考文献