移りゆく要衝・網走 前編

南4条から南2条へ

図1▼のA地点、網走市南4条東1丁目・南4条西1丁目交差点は、国道6本の起終点である。国道起終点の集中する道内一の地点となっている。4路線以上の地点を表1にまとめた。

表1 国道起終点の多い地点
市町村名交差点国道起点国道終点備考
網走市南4条東1丁目・同西1丁目242号、243号、244号39号、240号、391号道道大観山公園線終点、道道中園網走停車場線重複区間
釧路市大川町・大町・幣舞町1丁目ロータリー44号、272号、391号38号、336号道道釧路環状線起点、道道釧路港線終点、道道根室浜中釧路線終点
留萌市元川町1丁目・同2丁目451号231号、232号、233号、239号道道浜中元川線重複区間
浦河町大通2丁目・同3丁目336号235号、236号、237号道道浦河港線終点、道道上向別浦河停車場線重複区間
函館市若松町函館駅前5号、278号、279号、338号道道立待岬函館停車場線終点
旭川市4条通7丁目・同8丁目交差点39号、233号、333号、450号市道平和通歩行者専用道路(買物公園)交点。12号指定当初の終点でもあるが、同線は旭川新道の永山2条13丁目交差点を正式な終点と定めているため除いた。
表1注
  • 2016年2月29日現在の北海道開発局「占用制限を行う路線一覧(一般国道)」を参考にした。
  • 帯広市の大通北1丁目・大通南1丁目交差点(236号・273号起点、241号・242号終点、38号に接続)も4路線が集中する。しかし241号・273号は帯広北バイパスの西17条北1丁目・西18条北1丁目交差点を正式な起終点と定めているため、表から除いた。
  • 網走市と稚内市・留萌市を結ぶ238号と239号は、大曲1丁目の39号交点が起点である。

網走の場合、網走停車場線網走港線の南中央通交点に交通の要衝を奪われた感がある。かつて網走停車場線は南4条西1丁目が終点で、一般国道244号も南4条から東へ向かっており、まさに要衝だった。

図1について
  • ズームアウトは、初期画面より3段階まで。

図1・網走市中心部の地図。赤色と紫色の線は一般国道244号の旧ルート、青色は道道網走停車場線の旧ルート、緑色は道道中園網走停車場線の旧ルート、茶色は道道大観山公園線の旧ルート。マーカーをクリックすると、該当地点の情報を表示します。 広域表示初期画面へ

国道244号の起点

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5万分の1地形図「網走」(昭和51年修正)を約3.2倍に拡大。
図2。南中央通よりも、道道網走停車場線の旧ルートの方が幅員の広い道路として描かれている。国道より西側は、旧浜網走駅跡地を活用して建設された。編集元である昭和49年修正測量2万5千分1地形図で変更された、一般国道244号のルートが反映されていない。煩雑さを避けるため、道路の描写が一部省略されている点に留意。5万分1地形図「網走」(1976年修正)を約3.2倍に拡大。
5万分の1地形図「網走」(昭和51年修正)を約3.2倍に拡大。
図3。一般国道244号の旧ルートが修正されず描かれている。5万分1地形図「網走」(1976年修正)を約3.2倍に拡大。

一般国道244号のルートが南4条経由から、現在の南6条・中大通線経由に変わったのは1970年代はじめとみられる。該当の告示を見つけられないので、年月日までは特定できない。

同時期に中園網走停車場線の国道交点が移動している。国道のルート変更と一致するかは分からない。

道道中園網走停車場線の告示

1970年10月29日北海道告示第2643号(道路の区域の決定)
区間敷地の幅員延長国道等との重複区間
網走市字中園266番地先から 網走市南4条東2丁目10番地先まで8.90m から 30.50m まで14,585.23m
告示注
  • 起点から国道交点までの区域を決定した。
  • 1965年3月26日の認定から、5年半余りが経過している。
  • 区域の始まりは小清水女満別線交点を指し、終わりは一般国道244号交点である。
1972年1月21日北海道告示第225号(道路の区域の変更)
区間変更前後の別敷地の幅員延長国道等との重複区間
網走市南6条東2丁目1番地先から 網走市南4条東2丁目10番地先まで10.90m185.23m
網走市南6条東2丁目1番地先から 網走市南6条東2丁目9番地先まで10.90m56.17m
告示注
  • 図1▲のE地点からF地点へ交点が移動した。
  • 現在の交点はG地点へ変わっている。この点は後述する。

南中央通・網走停車場線の終点

国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」より。
写真A・1948年8月26日撮影、移転前の浜網走貨物駅。国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」より引用。解像度 400dpi の写真をトリミング。縮尺は15834分1。引用に際し、色補正をしています。

南3条西3丁目にある旧網走駅跡の標柱。2015年7月撮影のストリートビュー。

南2条西から南3条西にかけての一帯は貨物駅が広がっていた。初代網走駅として開業し、1932年12月1日に 0.8km 西側に現・網走駅が移転して、貨物専用となった浜網走駅である。

1969年11月1日、浜網走駅は網走駅の西 1.3km の地点へ移転した。南中央通の都市計画決定は1968年11月7日で、移転の一因であろうことは想像に難くない。

南中央通は網走停車場線に編入され、浜網走駅移転から3年後に南2条東1丁目までの供用を開始した。

道道網走停車場線の告示

1970年4月22日北海道告示第884号(道路の区域の変更)
区間変更前後の別敷地の幅員延長国道等との重複区間
網走市新町13番の5地先(一般国道39号線交点)から
網走市南4条西1丁目1番の1地先(一般国道244号線交点)まで
旧114.54m から 21.30m まで1,164.85m
同上新114.54m から 21.30m まで1,164.85m
網走市新町3番の4地先から
網走市南2条西1丁目1番地先(一般国道39号線交点)まで
新222.00m から 30.00m まで690.00m
告示注
  • 新2の区間が、浜網走駅の跡地に建設する南中央通。
1972年11月15日北海道告示第3366号(道路の区域の変更及び供用の開始)
区間変更前後の別敷地の幅員延長国道等との重複区間
網走市新町13番の5地先(一般国道39号線交点)から
網走市南4条西1丁目1番の1地先(一般国道244号線交点)まで
前114.54m から 21.30m まで1,164.85m
網走市新町3番の4地先から
網走市南2条西1丁目1番地先(一般国道39号線交点)まで
前222.00m から 30.00m まで690.00m
網走市新町13番の5地先(一般国道39号線交点)から
網走市南2条西1丁目1番地先(一般国道39号線交点)まで
18.18m から 22.83m まで1,125.44m
告示注
  • 南4条への区間は市道南4条通線へ移管された。
  • のちに、南3条西4丁目-南4条東4丁目の 960m は都市計画道路「オホーツクプロムナード」となり、ショッピングモールとして整備された。
  • 南4条東3丁目までの 800m は歩道を広くして街路樹を配置し、東行の一方通行となっている。
国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」より。
写真B・1977年10月12日撮影。国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」より引用。解像度 400dpi の写真をトリミング。縮尺は1万分1。引用に際し、色補正をしています。