上厚真苫小牧線の変貌・中編その1

沼ノ端市街地のルート

まず、沼ノ端市街地のルートについて書きましょう。

上厚真苫小牧線の起点から沼ノ端まで、ルートの大半は旧国鉄富内線(注1▼)の廃線跡転用です。また1966年まで、一般国道234号・235号は沼ノ端を経由しませんでした。道道のルート変更は、国道整備と軌を一にします。

図1について
  • 初期画面▼はマーカーのみ表示します。
  • 年月別リンクをクリックすると、当時のルートを赤い線で表示します。なおC地点の位置は、1965年ごろにマーカーよりもやや南方に移動しています。図では省略しました。
  • ズームアウトは、初期画面より2段階まで。

図1。沼ノ端周辺より終点方向を表示しました。マーカーをクリックすると、該当地点の情報を表示します。 認定-1966年1967年1月-1972年1月-1973年2月-沼ノ端駅周辺を拡大初期画面へ

沼ノ端跨線橋の開通に伴う一般国道234号のルート変更に合わせ、上厚真苫小牧線も国道と重複するよう切り替わりました。ただし一度にではなく、図1▲で示すと1971年▲1972年▲の順に切り替わりました。区画整理で、旧ルートの一部は消えています。

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5万分の1地形図「千歳」(昭和28年第2回修正測量)を約2.4倍に拡大。
図2。東方から沼ノ端駅への道路が、旧富内線跡を色濃く映している。5万分1地形図「千歳」(1953年第2回修正測量)を約2.4倍に拡大。
5万分の1地形図「千歳」(昭和42年編集)と5万分の1地形図「苫小牧」(昭和43年編集)を約2.4倍に拡大。
図3。一般国道234号から直線で通り抜けることはできなかった。5万分1地形図「千歳」(1967年編集)と5万分1地形図「苫小牧」(1968年編集)を約2.4倍に拡大。
注1・富内線について
むかわ町穂別地区(旧穂別町)の石炭資源開発を目的に、北海道鉱業鉄道が建設した。1922(大正11)年7月24日に沼ノ端-生鼈(いくべつ。国鉄買収時に旭岡へ改称)を開業し、1923年11月11日に富内まで延長した。1924年3月3日、社名を北海道鉄道と改めた。1943(昭和18)年8月1日、国鉄に買収され富内線となる。日高本線と至近距離で並行する沼ノ端-豊城を同年11月1日に廃止し、鵡川駅から分岐するよう改めた。戦後の1958年11月15日に振内まで、1964年11月5日に日高町まで延長される。1986年11月1日に全線廃止。建設当初より、根室本線金山駅を結ぶ計画であったが、実現できずに終わった。

関連する告示(道道上厚真苫小牧線)

1971年2月22日北海道告示第396号(道路の区域の変更及び供用の開始)
区間変更前後の別敷地の幅員延長国道等との重複区間
苫小牧市字沼ノ端61番の3地先から
苫小牧市字沼ノ端130番の45地先まで
前114.54m から 18.18m まで1,152.00m
苫小牧市字沼ノ端61番の3地先から
苫小牧市字沼ノ端53番の1地先まで
前222.00m から 29.00m まで256.00m一般国道235号重用区間
苫小牧市字沼ノ端53番の1地先から
苫小牧市字沼ノ端130番の45地先まで
前350.00m から 50.00m まで635.00m
苫小牧市字沼ノ端61番の3地先から
苫小牧市字沼ノ端53番の1地先まで
後222.00m から 29.00m まで256.00m一般国道235号重用区間
苫小牧市字沼ノ端53番の1地先から
苫小牧市字沼ノ端130番の45地先まで
後350.00m から 50.00m まで635.00m
告示注
  • 旧ルートを、図1の1967年現在▲から1971年当時▲へ変更した。
  • 2の区域と3の区域は連続している。
  • 2と3の区域は、1965年12月24日の告示により編入された。
  • 国道重用区間の上位路線は234号である。235号も重複するので、あながち間違いではない。
  • 9日前の 道道苫小牧港線告示 では、後3の区域を重複区間としている。
  • 2の区域の起終点、つまり図1▲のD地点・E地点の地番が告示と異なる。近接する位置にあり、当時の図面で確認した。
  • 一時期国道であった区間を含む旧ルートは、市道へ移管された。
国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」より。
写真A・1970年5月16日撮影。先述した告示の範囲が収まる。沼ノ端市街の4車線化区間は、未舗装ながら通行できたようだ。実質的にルートが切り替わっている。旧道と一般国道234号の交差部分は出入り可能だった。国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」より引用。解像度 400dpi の写真をトリミングし、80%に縮小。元画像の縮尺は2万分1。
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